きょうはつれあいの誕生日。
なので、深井のカジュアルフレンチ、アッシュへ。
ぼくらは昨年末に行ったんだけど、そのときつれあいは体調不良で行けなかったもんだから、彼女にとっては久しぶりの。
で、まずはアミューズのフラン。
昨年末もそうだったんだけど、アミューズはいつもフランで、今回はコンソメトルチェ、つまりはすっぽんのフラン。でもって、今回はそれをねぎと白菜で丸鍋風に仕立ててる。
まあ、そのせいか白菜の甘味がちょっと勝ってるような気もするけど。
で、次が活け車海老とうすいえんどうに野菜のジュレをかけて。
カリカリに焼いたアタマのところと、ぷりぷりっとした生に近い胴のところ。それに野菜のジュレがふわりと乗ってる。
で、下には歯ごたえが心地いい、うすいえんどうとスナップエンドウが少し混ぜてあり、さらに底にはカリフラワーのピュレが敷いてあって、それからかバターの香りがほんのりと漂ってるような気がする。
こんなふうに幾層にも味が重なってて、さらにカリカリ、ぷりぷり、つるり、さくりといった食感が愉しめる。
それから、次が白子と百合根のグラタン、くるみのバゲット添え。
グラタンの上のチーズはペコリーノ。
だから塩味が勝ってるのかなっと思ったんだけど、食べてみるとそんなこともなく、むしろもうちょっと塩味が濃くってもいいと思ったくらい。でも、薄味に仕立ててあるのは、百合根のざらっとしたでんぷんの味を損なわないためかな、白子の味も邪魔しなかったし。
でもって、次が、アワビと椎茸、十五穀米のリゾット添え。
これもこのお店の定番なんだけど、いつもは耐熱フィルムに包んで加熱したのを供されてたんだけど、今回はそのままで、代わりにフリットに仕立ててる。
下の娘はキノコがあんまり得意でないんで、キノコ好きの上の娘にあげてた。
同じように同じものを与えて育てたつもりなんだけど、どうしてこんなに味の嗜好が異なるんだろね。
それから、今回も魚料理は鰆。
今回も香ばしく焼かれた鰆がメインなんだけど、それに新たまねぎが大胆に敷いてある。
さらにレーズン入りのバゲット。
で、たまねぎの甘味、葉のところのまた違った甘味、そこへレーズンの甘味がそれぞれ組み合わさって、鰆の味を包囲してる。前回と同じ鰆なんだけど、脇役を変えて別のストーリィに仕立ててある。
で、これを平らげたタイミングでパンが登場。
いつものとおり、桐の箱に加熱した石板が敷いてあって、その上にパンが乗っかってる。
もちろん。このパンは次の肉料理のためにサーブされてるんだけど、もはや確信犯的に先に平らげ、お代わりをいただく。
だから、代わりのパンが届くよりも先に、肉料理をいただく。
くだんの肉料理は、今回もハネシタ肉のロースト。
今回は芽キャベツと湯剥きしたフルーツトマトが添えられてて、いつものマッシュルームのソースと、ワインのソースで交互にいただく。
今回も肉はレア。でも、脂の乗りは前回以上じゃないかな。これを途中で届いた代わりのパンに挟んで食べると、その脂をうまく引き取ってくれるような、そんな組み合わせになる。
いつもながら、ワインが欲しくなるね。上の娘が早く免許を取ってくれればいいんだけど。
で、最後がアカシアのはちみつのフィナンシェと、ショコラアイスクリーム、それにあまおうのマスカルポーネ添え。
というわけで、ぼくらは年末に続き、つれあいは久しぶりに。
やっぱり家族4人そろうと、いいね。