2009.02.28 Saturday
Your Memories of a Dream 〜The Otherside of Midnight 1〜
きょうは月末。1ヵ月に1回、音楽の話。
月末の音楽はこれまで、厨房男の友人Y氏に頼りっきりやったんですが、Y氏がつくってくれたアルバムが底をついてしまい、去年の後半は長く苦戦を強いられました。ですが、先月からはようやく届いたY氏の新作One's Memories of a Dreamを。で、今月はYour Memories of a Dream〜The Otherside of Midnight 1〜という副題がついています。
1 First Light/Brian Eno & Harold Budd
2 My Little Girl/Roxy Music
3 Steal Away/Brian Eno & Harold Budd
4 Dance Away/Roxy Music
5 The Plateaux of Mirror/Brian Eno & Harold Budd
6 Spin Me Round/Roxy Music
7 Above Chiangmai/Brian Eno & Harold Budd
8 Oh Yeah/Roxy Music
9 An Arc of Doves/Brian Eno & Harold Budd
10 Same Old Scene/Roxy Music
11 Not Yet Remembered/Brian Eno & Harold Budd
12 My Only Love/Roxy Music
13 The Chill Air/Brian Eno & Harold Budd
14 Over You/Roxy Music
15 Among Fields of Crystal/Brian Eno & Harold Budd
16 No Strange Delight/Roxy Music
17 Wind in the Lonely Fences/Brian Eno & Harold Budd
18 Runnlng Wild/Roxy Music
19 Failing Light/Brian Eno & Harold Budd
さて、このアルバム、先月の「My Memories of a Dream 〜Jipang Dream〜」と同様、3枚のアルバムから構成されてる。ブライアン・イーノ&ハロルド・バッドの「アンビエント2:ザ・プラトウ・オブ・ミラー」、ロキシーミュージックの「マニュフェスト」と「フレッシュ・アンド・ブラッド」。
実は厨房男、このアルバム3枚ともに持ってるので、新鮮味は少ない・・・筈なんですが、イーノ&バッドにロキシーミュージックを持ってくるっていうのは、「ヘェ〜」って感じです。
でもって、その3枚っていうのがなかなかの曲者。「アンビエント2:ザ・プラトウ・オブ・ミラー」は、その名のとおり、イーノのアンビエント・シリーズの第2弾として発表されたやつなんですが、これがハロルド・バッドと組んでつくったやつ。ブライアン・イーノとハロルド・バッドが組んだアルバムは3枚あったと思うんですが、これがその1枚目やったと思う。
その昔、ある雑誌でハロルド・バッドが紹介されたときの惹句に、中沢新一のいう「夢見の技法」を修得したピアニストっていうのがあったように思うんですが、その真偽はともかくとして、イーノと組んだアルバムは、どれもが現実から遊離した世界が拡がる。
それから、ロキシーミュージックの「マニュフェスト」と「フレッシュ・アンド・ブラッド」。かの普及の名盤、「アヴァロン」へと続く前2作と言った方が良いのかな。アヴァロンで完全な異界を完成させる前の不完全な異界とも。
で、イーノ&バッドの現実から遊離した世界と、ロキシーの不完全な異界。ことばにすると似たような感じなんですが、聴くのとはえらい違い。イーノ&バッドの現実から遊離した世界は、無機的な静寂の中で展開される有機=生命を生み出すための営みって感じなんですが、ロキシーの不完全な異界は、世俗=人間からそれを超越した存在を目指すための営為って感じ。つまり、無機から有機への指向と生身から異界への指向。
でもって、それらを無造作に荒々しくひとつの世界に押し込めたっていうのがこの「THE OTHERSIDE OF MIDNIGHT 1」。あくまでも荒々しく、無造作にっていうのがポイント。オイオイ、もっと空気読めよっていうような曲の繋ぎ方もあるけど、そこに何か意味が隠されているんかなぁっていうのは深読みのしすぎ?
月末の音楽はこれまで、厨房男の友人Y氏に頼りっきりやったんですが、Y氏がつくってくれたアルバムが底をついてしまい、去年の後半は長く苦戦を強いられました。ですが、先月からはようやく届いたY氏の新作One's Memories of a Dreamを。で、今月はYour Memories of a Dream〜The Otherside of Midnight 1〜という副題がついています。
1 First Light/Brian Eno & Harold Budd
2 My Little Girl/Roxy Music
3 Steal Away/Brian Eno & Harold Budd
4 Dance Away/Roxy Music
5 The Plateaux of Mirror/Brian Eno & Harold Budd
6 Spin Me Round/Roxy Music
7 Above Chiangmai/Brian Eno & Harold Budd
8 Oh Yeah/Roxy Music
9 An Arc of Doves/Brian Eno & Harold Budd
10 Same Old Scene/Roxy Music
11 Not Yet Remembered/Brian Eno & Harold Budd
12 My Only Love/Roxy Music
13 The Chill Air/Brian Eno & Harold Budd
14 Over You/Roxy Music
15 Among Fields of Crystal/Brian Eno & Harold Budd
16 No Strange Delight/Roxy Music
17 Wind in the Lonely Fences/Brian Eno & Harold Budd
18 Runnlng Wild/Roxy Music
19 Failing Light/Brian Eno & Harold Budd
さて、このアルバム、先月の「My Memories of a Dream 〜Jipang Dream〜」と同様、3枚のアルバムから構成されてる。ブライアン・イーノ&ハロルド・バッドの「アンビエント2:ザ・プラトウ・オブ・ミラー」、ロキシーミュージックの「マニュフェスト」と「フレッシュ・アンド・ブラッド」。
実は厨房男、このアルバム3枚ともに持ってるので、新鮮味は少ない・・・筈なんですが、イーノ&バッドにロキシーミュージックを持ってくるっていうのは、「ヘェ〜」って感じです。
でもって、その3枚っていうのがなかなかの曲者。「アンビエント2:ザ・プラトウ・オブ・ミラー」は、その名のとおり、イーノのアンビエント・シリーズの第2弾として発表されたやつなんですが、これがハロルド・バッドと組んでつくったやつ。ブライアン・イーノとハロルド・バッドが組んだアルバムは3枚あったと思うんですが、これがその1枚目やったと思う。
その昔、ある雑誌でハロルド・バッドが紹介されたときの惹句に、中沢新一のいう「夢見の技法」を修得したピアニストっていうのがあったように思うんですが、その真偽はともかくとして、イーノと組んだアルバムは、どれもが現実から遊離した世界が拡がる。
それから、ロキシーミュージックの「マニュフェスト」と「フレッシュ・アンド・ブラッド」。かの普及の名盤、「アヴァロン」へと続く前2作と言った方が良いのかな。アヴァロンで完全な異界を完成させる前の不完全な異界とも。
で、イーノ&バッドの現実から遊離した世界と、ロキシーの不完全な異界。ことばにすると似たような感じなんですが、聴くのとはえらい違い。イーノ&バッドの現実から遊離した世界は、無機的な静寂の中で展開される有機=生命を生み出すための営みって感じなんですが、ロキシーの不完全な異界は、世俗=人間からそれを超越した存在を目指すための営為って感じ。つまり、無機から有機への指向と生身から異界への指向。
でもって、それらを無造作に荒々しくひとつの世界に押し込めたっていうのがこの「THE OTHERSIDE OF MIDNIGHT 1」。あくまでも荒々しく、無造作にっていうのがポイント。オイオイ、もっと空気読めよっていうような曲の繋ぎ方もあるけど、そこに何か意味が隠されているんかなぁっていうのは深読みのしすぎ?
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