毎週金曜日は、コンピレーションアルバムを紹介してます。
この前から、厨房男の友人Y氏がこれまでに厨房男にプレゼントしてくれたアルバムを紹介していますが、きょうご紹介するのは“One's Memories of Distance”の中の5枚目、“Our Memories of Distance”。副題が〜Drift into music〜。
1.Alaap−Shankara/West India Company
2.The Sacred Koran/Ibrahim Canakkeleli
3.Ovcepoisko Oro/3 Mustaphas 3
4.Da’Asa/Ofra Haza
5.Aj Zajdi Jasno Sonce/3 Mustaphas 3
6.Kaddish/Ofra Haza
7.Shika Shika/3 Mustaphas 3
8.Eli Eli(My God)/Ofra Haza
9.Wings Of The Dawn(Prem Kavita)/Monsoon
10.Ga’agu’im(Longing)/Ofra Haza
11.Kashmir/Monsoon
12.Shnei Shoshanim(Two Roses)/Ofra Haza
13.Folon/Salif Keita
14. Lament Of McCrimmon/Song Of The Banshee/Sheila Chandra
15.Piya Tose/Andy Summers
16.Praise/David Sylvian
17.Nuages/Ryuichi Sakamoto
18.Trade Union/Robert Wyatt
19.Mendung Pagi/Seha
20.Su'udiah/Bunga Dahlia
「My Memories of Distance」はともかく、「Your・・・」はロバート・ワイアット、「His・・・」はベン・ワット、「Her・・・」はトレイシー・ソーンと来たんで、次は誰かなぁ〜と思って聴いたら、全く毛色が変わって、インド〜中近東辺りのテイストが色濃い不思議なアルバムでした。
で、ふつうにインド〜中近東辺りかなぁ〜と思って聴くとそうでもない。なにやら欧米の影というか、そんなフィルターで濾過されているような気がする。
なるほど、調べてみると、イスラエルでスターとなったオフラはともかく、インドの映画音楽界で活躍し、「イギリスのアジア音楽ムーブメントの父」と称されるインド出身の打楽器奏者、パンディット・ディニッシュ率いるウェスト・インディア・カンパニーやイギリス在住のイギリス人+インド人から成るモンスーン/シーラ・チャンドラ、バルカン半島の架空の村シェゲレリ出身という設定で、結局はイギリス人のプロアーティストの覆面グループだったらしい3ムスタファズ3などなど・・・。なるほど、英国や!
で、インド〜英国。そう来ると、どうもカリーを思い出してしまいますな。もとより、日本のカリーの発祥が大英帝国なのは有名な話。ちなみに日本で最初に紹介されたカレーの作り方では、長ネギやカエル肉が使われていたそう。そういえばこの前、日経新聞を読んでて、写真家の森枝卓士さんという方の記事に、「・・・大英図書館で見つけた英国で最初のカレーが、ウミガメのものだった。・・・」という話が載っていました。
カエルはともかく、ウミガメとは・・・いずれにしても本来の、オリジナルのものからは随分と変わるもんですなァ。もっとも、どちらが良いのか、あるいはどちらが我々の舌・・・あるいは耳に良いのかは別にして。