娘も大きくなったので、以前のように辛い物にあまり気を使わなくなったけど、それでもカレーはバーモントカレーがいいと言い、麻婆と言えば豆腐ではなく春雨っていう。
まあ、いいんだけどね。
いいんだけども、麻婆春雨って副菜を何にしようか考えてしまう。
さしあたってアタマに浮かぶのは焼売か餃子っていうところ。
で、焼売は筍が出てきたら筍焼売をしようと思ってるので、やっぱり餃子かな。
でも、麻婆春雨はそんなに手間もかからずできるんだけど、餃子はねぇ〜
餃子はねぇ、餡を仕込むのも焼くのもいいんだけども、包むのがなぁ。
もともとわが家では、餡をぼくがつくって家人が包み、それをまたぼくが焼くっていう流れがあったんでけど、そんな流れが絶えて久しい。今ではぼくの一貫生産となってるわけなんだけど、今もって包むのがなぁ・・・
と、つぶやきながらもどうにかこうにか。
やっぱりこれに時間を取られてしまうんで、煮だしておいたスープも濃厚に。
スープはシンプルにタマゴと豆腐のみ。
まあ、青梗菜やらなにやらは麻婆春雨に持ってかれるんで。
で、頑張って餃子を包んだから、やれやれということでビール。
もっとも、包まなくても餃子ならビールだけどね。
というわけで、麻婆といったら麻婆春雨。
麻婆豆腐はともかくとして、娘が苦手な魚香茄子はしばらくつくってないなぁ。
このあいだ、いつもの精肉店を覗いたとき、半額になってた豚ロースの塊に、思わず目がロックしてしまった。
で、次の瞬間、ぼくの中の肉食人種が、「おっちゃん、これ頂戴」って口走ってた。
重さ900g弱。家に帰って厚みを計ったら10?強。
しかたがない。家族三人で食べるか、ひとり3.5?の厚切りトンカツを。
めざすは切り口がまだピンク色のとんかつ。
なので、3.5?に切り分けて塩胡椒をしてジップロックに並べ、BONIQで62℃、3時間弱。あとは衣をつけて180℃の油でわずか1分ほど。衣がきつね色に色づけばそれでOK。
カットしてみると、思惑どおりのピンク色。いや、もう0.5℃温度設定を下げてもいいかもね。
で、厚かろうが薄かろうがトンカツにはキャベツ。キャベツのせん切り。
それにこの日はポテサラも。
で、じゃがいもをサラダに使ったから、スープはキャベツを。
ていうか、キャベツもせん切りにしてるんだけどね。
それから、豚肉をBONIQで低温調理してるあいだに揚げておいた新たまとれんこん。
ちなみに、新たまやれんこんにはウスターソースがおいしいんだけど、トンカツのほうはというと、まずは塩。それからトンカツソースとマスタード。いま思えば、おろしぽん酢なんかもよかったかもね。
で、塩だろうがソースだろうがトンカツにはビール。この日はエビスを。
というわけで、ひとり3.5?の厚切りトンカツ。
さすがにぼくの中の肉食人種も完食には届かず。
で、ぼくがそうなんだから家人はもっと。でもって翌日はそれでカツ丼を。
残念ながらかつ丼の画像が事故で消えてしまったんだけど、このあいだからわが家でブームの金鵄の赤彩卵を使ってできた厚切りカツ丼が絶品。これで店が開けるんじゃないかなと。画像さえあれば続編で書いたんだけどなぁ。
この時期、家族の休みが変則的で、この日はぼくが休み、娘は学校へお弁当を持参した。
で、お弁当にとっておいた鰺フライが余ってたので、これをどうしようかと。
食パンに挟むのはちょっと。バゲットとかパンドミがいいかもねと思いながら、パン工房SAKAGUCHIに行ってみて、目にとまったのがベーグル。これがいいかもって。
ベーグル。SAKAGUCHIのベーグル。思った以上に軽く、乾いた印象。
でも、買って帰って二つに切ってみると、中にはもっちりとはいかないまでもふうわりとした感触が保たれてあったので、ちょっと安堵した。
で、鰺フライを温め、ベーグルをさぁーッとリベイクして、タルタルソースをたっぷりと。
鰺フライだけなら断然ウスターソースなんだけど、パンに挟むとなれば、やっぱりタルタルソース。しかし、偶然チキン南蛮に使ったタルタルソースが残っててよかったぁ。
それから、レモンをスライスして乗せ、庭から摘んできたイタリアンパセリを飾ってできあがり。
で、このときばかりはコーヒーでもワインでもなくて、ビール・・・にしたいところだけども、ノンアルコールビール。
SAKAGUCHIの帰りがけに買ってきたノンアルのビールを。
画像を撮ってから、鰺フライを裏返し、上に乗ってるタルタルソースをせん切りのキャベツに馴染ませる。で、少し強いめに握力をかけベーグルサンドが口に入るくらいにまで圧し潰す。それでガブリ。今ごろ娘もお弁当食べてるかなぁって思いながら。
どうも鰤カマにはそそられる。
違う料理を考えながらスーパーを彷徨ってるとき、出物の鰤カマなんかを見つけると、思わずそっちの方向へメニュウを強引に修正してしまう。
この日もよさげなのを見つけたんで、つい。
そうと決まれば、それまで頭のなかで考えてたメニュウは白紙に戻し(エビチリにしようか鶏の葱ソースにしようか考えてた)、和風で組み立てなおして。
で、ひさしぶりに小松菜と厚揚げの煮びたしを。
画像だけ見れば別にいつもとそんなに変わらない一枚なんだけど、じつのところは買い物かごの中に入れてた白葱を返し、替わりに小松菜を入れて・・・なんていろいろドタバタしてたわけで。
で、どさくさで買った浅漬け。
これひとつあれば、ずいぶんと和風なイメージになるかなって。
それから、小松菜の煮びたしと被るけどもほうれんそうのおひたし。
そういえば、煮びたしもおひたしも、うつわは片口。ちなみに、先の浅漬けのうつわも。
と、いろいろ被るけど、そろそろ茹でないといけないくらいのほうれんそうだったので、翌日に持ち越すこともできずに。
で、ごはんは、おとといに続いて黒米入りの。
黒米はもう一回分余ってる。
水に浸してるので早いめに使い切ってしまわないと。
いっぽう、お酒はながくちびちびと飲んでた、農口尚彦研究所のひやおろし。
これももう飲み切ってしまわないといけないからな。
とうわけで、鰤カマにそそられて。
舞台裏ではずいぶんドタバタしたんだけども。
その日はあっさりと和食で済まそうと家人に提案したら、「あああ、肉が食べたい」って返ってきた。
満月が近いせいからか。
なので、安売りの肉を探したけれど見当たらず、結局はいつものS精肉店へ。
で、やりくりして、買ってきたのはサイコロステーキと脂の乗ってそうなカルピ。
で、まずはサイコロステーキから。
肉を焼くときも、お好み焼きに準じてぼくは焼き役に徹してる。
で、食卓にはデンッと大皿を置いて、そこへ焼いた肉をサーブする。
この大皿、そのまま火にかけられるっていうので、レンジで熱く温めてあるわけで。
で、もちろん、肉料理のときはサラダを用意するのは常道。
まあ、あんまりいつもと変わらないけどね。
それに、このところ食卓に上がらないことがない、じゃがいも。
こちらは大きな大きなやつを12等分してバターで焼いた。
それを別皿に盛って。
それから、肉ばっかりじゃあ財布がもたないんで、こんなのも混ぜたりして。
梅の花の厚揚げ。
これは焼肉のたれで食べても、醤油とおかかで食べても。
で、この日は手羽元でとったスープストックが余ってたので、このあいだご近所でいただいた金鵄(きんし)の赤彩卵(せきさいらん)を使ってスープを。
金鵄の赤彩卵を使ったせいか、色がずいぶんと黄色い。
満月の先手を打った格好。
と、いろいろ欲を紛らせて、最後にカルピをさっと焼いて。
肉が食べたいって言ったって、家人が食べる量はたかだか知れてる。
そのうえ、こんなふうにいろいろ紛らすと、もうこれで満足ってなるわけ。
と、自分のピッチングに酔いしれて、ワインを一杯。
というわけで、満月前の肉を。
これで狼にはならないと思うんだが。
土曜日なのでパスタ・・・がムリなら、せめてうどんでもと思ったんだけど・・・
おとといは黒米入りのごはんを炊いた。
黒米入りのごはんとか雑穀米っていうと、そういうおにぎりを出してるうどん屋とかがあって、ぼくの中ではそんな方向へとイメージが転がっていく。
でもって、そんなイメージを転がしていくと、てんぷらうどんが思い浮かんで、ああ天ぷらが食べたい・・・となる。
なので、おとといはてんぷらを。元のうどんはどっか行ってしまったけども。
で、くだんの黒米。朝紫っていう品種で、いわゆる古代米とも言われているやつ。
黒く見えるのはアントシアニン系の色素で、白米と一緒に炊くと赤飯みたいなピンク色に炊きあがって、もちもちっとした食感が楽しめる。
その黒米入りのごはん、何も味付けはしてないんだけど、塩を振って食べるっていうのもアリなんだそうで、今回は代わりにてんぷらに塩をつけて。
いちばん前はマイタケで、緑色のはアスパラガス。
それから、右上はさつまいもと新たまねぎ、左上はれんこんと甘辛く炊いたごぼう。
さつまいもとごぼうはそのまま。新たまねぎとれんこんは天つゆに浸して。
もちろん野菜ばっかり食べてるわけではなくて、動物性のも。
手前の右側が海老、左が鯛、その後ろが下味をつけたささみ。
海老と鯛は塩でも天つゆでも。ささみは下味がついてるからそのまんま。
で、てんぷらには清酒でもよかったんだけど、この日はてんぷらばっかりだから、油分をサァ―ッと流してくれるフルーティな酸味が爽やかなドイツワインを。
ジョセフ・ドラーテンっていうところのゲヴュルツトラミネール。
実のところ甘めのドイツワインっていうのはあんまり飲みなれなくて、いつ飲もうか、何に合わせようか、ずっと悩んでた。
でも、悩んだ甲斐あって、てんぷらとの相性はなかなかいい。
というわけで、この日は黒米入りのごはんからてんぷらへ。
うどんはやっぱりどっか行ったままだ。
少し前のこと、東京にいる上の娘からつれあいにプレゼントが届いた。
アトリエうかいのフールセックっていう缶入りのクッキー。
少し遅れた誕生日プレゼント。
でも、さすが娘だけあって、つれあいのツボを衝いてる。
つれあいはクッキー好きなんだけど、それに加えて缶好き。だから缶入りクッキーに目がない。
まあ、クッキー好きっていうのは判るんだけど、缶好きっていうのはちょっと理解が至らない。
ともかく、それをぼくにもお裾分けしてくれるっていうから、とにかくコーヒーを淹れた。こういうときのコーヒーは、このところはイルガチェフェのハルスケ。
こういう場面でばかり飲んでるので、そろそろ残りわずか。大事に飲まないと。
で、フールセックにいろいろ収められてるクッキー。
ぼく的には、クルミのクッキーとか三日月型クッキーとかピスタチオジャンドゥージャのチョコサンド・・・とか、いろいろおいしくいただいたんだけど(ひととおり食べた)、つれあいと評価が一致したのがこれ、メレンゲ。
フルーツ・ナッツ・スパイス味などの軽い口当たりのメレンゲで、メレンゲがこんなにおいしいものだと、あらためて実感した。
というわけで、つれあい好みの缶入りクッキー。
なんで缶に惹かれるのか理解ができないところだけど、そんなの訊くと「あなたがなんでこんなにブログを書いてるか理解できないわ」って返されるに違いない。
そっとしておこう。
以前にも、チキン南蛮がわが家でブームだと書いた。
以前、家族で福岡へ行ってから。
以来、もう月イチくらいつくってるんじゃないかな。
なのでこの日も。
それでちょっと考えた。
わが家でブームになるには、もちろん頻繁にリクエストがあるっていうのがマスト。
でも、それ以上に重要なのは、ぼくがつくる気になるか否かっていうことだ、じつは。
で、ぼくがつくる気になるか否かっていうのは、おいしいおいしいって家人がおだてるのと、もうひとつ、ツボにハマった料理法が見つかるか、だ。
チキン南蛮っていうのはつまり、鶏肉に下味をつけてタマゴをくぐらせ、それを揚げて甘酢に浸け込み、さらにタルタルソースを添えるっていう料理。まあ、これはあくまでもぼくの理解。
それさえ守れば、あとはサラダとかにはこだわりなく。
ちなみに、この日のサラダは春っぽく、いつものトマト、レタス、キュウリにスナップエンドウとレッドオニオンを加えてみた。
で、ツボにハマった料理法のことを続けると、鶏肉に下味をつけてタマゴをくぐらせるっていうのはあくまでもスタンダードな方法なんだけど、揚げて浸け込む甘酢は醤油と調味酢を1;2にすればカンタンでうまくいくっていうのが第一の発見なわけ。
それから、この日はその傍らで、いつものじゃがいもスープを。
で、さらにくどくどと料理法のことを続けて、タルタルソースのことも。
こちらも基本はスタンダードなんだけど、茹でたまごに刻んだピクルスと玉ねぎをマヨネーズで和えるんだけど、これにもちょっと調理巣を加えて甘みと酸味を調整すれば、甘酢と通底する味わいが醸されてイイ。これが第二の発見。でもって、イタリアンパセリのみじん切りを加えてできあがり。
これでようやく、ワインが飲める。
ワインはコンデ・デ・ファルナレスっていうののグランレゼルバ。
ぶどうはテンプラニーリョでヴィンテージは2014。以前ちゃんこのときに開けて、がっつりの肉に合いそうな感じがしたんだけど、チキン南蛮でもいいかなって。
で、この日はデザートも。くだんのいつき農園で買ったよつぼし。どのいちごもめちゃくちゃ甘いけど、これがとくべつ甘くて味が濃い。
というわけで、わが家でブームのチキン南蛮。
つれあいは、「下味をつけて、揚げて、甘酢に浸して、しかもタルタルソースも拵えるって、そんな面倒なこと、よくするわね」って呆れるんだけど、ツボにハマった料理法が見つかったわけだし、何よりも、おまえらがおだてるからじゃないかって内心思ったりして。
ご近所からタマゴを貰った。
金鵄(きんし)の赤彩卵(せきさいらん)っていうタマゴ。
なんでも、「たまごかけごはんにするとおいしいわよ」って。
たまごかけごはん。
TKG!
おおお・・・
でも、たまごかけごはんだけで晩ごはんっていうわけにもいかないし。
というわけで、ホッケを二枚買ってきた。
これを焼いて、おろし醤油で食べればいいかと。
う〜ん、やっぱり野菜もいるなぁ。
まあ、まんま野菜ってわけじゃないけど、筑前煮を。
あると思ってた冷凍の鶏肉がなかったので、手羽元でいいかと。
で、それに味噌汁もつけようってなことで、豆腐と新たまねぎの味噌汁。
とまあ、ほとんどいつもの食卓と変わらぬように。
それじゃあと、冷蔵庫から住吉をとりだして。
で、ホッケや筑前煮を酒のアテにつついて、
金鵄の赤彩卵のたまごかけごはんは最後の〆に。
白身を少し除いて混ぜる。
少し黄身の比率を高めるわけで、味わいも濃縮されるし。
鮮やかなオレンジ色。
それが飼料によるものだとしても、それでもこのインパクトは大きいなぁ。
少し本節醤油を垂らして、一気にごはんに。
ざっくり混ぜて掻き込んだ。
ふふふ、うまい。
最後の〆だから、そんなにおなかも空いていないのに、思わず少しごはんをおかわりして、まだ残ってたたまごを廻しかけて熱々ごはんで味をたしかめる。
やっぱりうまい。
でも、この食べ方だと食べ過ぎてしまうなぁ。
TKGには何がいいんだろね。
前日にヘレカツを上げた。
いつもは、余ったカツはお弁当に、それでも余れば娘の好きなカツ丼をつくってあげるんだけど、この日はちょっとそのルーティンから離れ、パンに挟んで。
カツサンドっていうべきか、それともカツバーガー?
いずれにしても、最近つれあいが食べてる小さなフランスパンに挟んで。
カツは厚いめに揚げてる。
ヘレ肉を塊で買ってきて、いつもだいたい2センチほどの厚みに切り分ける。
それを少し延ばして揚げるんだけど、この日のは延ばし方を控えめにしたので、衣の厚みを加えれば2センチ以上になってたかな。
で、それにキャベツを敷いてあるもんだから、いかにも座りが悪い。
だから、食べるときはぎゅっと圧して。そのままだと口を大きく開けても入りきらないからね。
それに、コーヒーを。
コーヒーはイルガチェフェのハルスケ。
本来はソロで飲みたいところなんだけど、最近はスイーツに合わせたりしてる。で、かつバーガーに合わせるのはちょっと無茶かもしれないけど。
というわけで、カツサンド、いやカツバーガー?
とにかくルーティンから離れ、パンに挟んでいただいたけど。
でも、大丈夫、娘のカツ丼の分は残しておいたから。
この日は、れんこんとアスパラ、さつまいもを揚げた。
春野菜のフライ。
といったら、やっぱり筍や新たまねぎが欲しいところなんだけど。
そのかわり、また春キャベツをたっぷりと。
なんだか最近はキャベツばっかり食べてるなぁ。
このあいだ、春キャベツの餃子をつくったときにも書いたけど、長新太さんの絵本。「キャベツくん」なら、「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」って連呼されそうだ。
で、春野菜のフライと春キャベツを従えた主菜はヘレカツ。
また少し多く揚げ過ぎたので、残りは翌日のお弁当とかカツサンドとか。
まあ、それはまた別の機会に。
それから、こちらは新じゃが。
新じゃがは、じつはこの前つくった関東煮のだしを冷凍保存しておいたので。
それでちょっと煮転がした。
で、きょうもやれやれということで、エビス。
というわけで、春野菜を従えてヘレカツを。
従えてと書いたけど、まあ、春野菜のほうが優勢だな。
むしろ、春野菜に囲まれてって感じだ。それはそれでヘレカツもシアワセなんだろうね。
いつものcafé unji。今回はそんなに間が開かずに。
でも、ほんとはもっと、毎月でも行きたいところなんだけど。
で、ここ最近はそれぞれにサラダを食べてる。
以前はひとつのサラダをシェアしてたんだけど、最近はそれだとものたりないので。
ヴォリュームが物足りないのではなくて、もっともっと食べたくなる。実に多くの味が楽しめる、そんなサラダなので。
誤解されると困るけど、このサラダ、洗練をめざしてるわけではないと思う。
でも、どんどんととりどりになっていく。まるでカンディンスキーの絵のよう。今回は焼き野菜が追加されたみたいだね。
と、サラダをいただいたあとはメインの皿。
今回はまず、ミートソースのパスタから。
もちろん、ふつうのミートソースではなくて、このミートソース、スジ肉が入ってる。
じつはぼくもミートソースを仕込むのにスジ肉を使うんだけど、そうか、ここのみたいにスジ肉は細かくせずに、これくらいの大きさにすればよかったんだと妙に得心。まいったなぁ。
それから、お次がミネストローネ。
パスタはともかく、スープがメインの皿っていうのはどうかとも思ったんだけど、unjiではレアなメニュウだということで。
ここでも焼き野菜が使われてる。
スープもサラダ同様、いくつもの素材が合わさってる。もう数えることなどすっかり諦めてしまったけども、いくつもの素材が合わさってやさしい味わい。寝こんだときに食べたくなるような、そんな味わいなんだけど、さすがに寝込んだときはこのボリュームは食べられないだろうって。
でも、今回はすっかり平らげてしまって、食後のコーヒーと紅茶を。
もちろん、これを飲みながら、食後のデザートを待つわけで。
ここ最近はずっとモンブランを頼んでたんだけど、もうそろそろ違うのにも手をのばそうと、いろいろ迷った挙句、頼んだのがチーズケーキ。
でも、これがめちゃめちゃよかった。
なかなかこんなうまいチーズケーキには巡り会えないなぁって思うくらい。
おかげでつれあいのコーヒーバナナが霞むくらい。
というわけで、café unji。
きょうはミネストローネとか、チーズケーキとか、いつもと違うのをいろいろ試してみたけど、ハズさんなぁ。頼めなかったクロックムッシュがどんなのか心残りだけど。まあ、この分だと、またそのうち行くかな、違うメニュウを試しに。
このあいだの月曜は休みで、つれあいからお使いを頼まれてたので、昼前に起き出して近所のアンディオールへ出かけた。
つれあいに頼まれてたのは、贈答用のコンフィチュールと自家用の。でもって、折角だからコンフィチュールを味わうためのパンも、と。
それで、この時間、アンディオールから至近なブーランジェリーはと考えて、一休まで足を延ばした。で、ナッツトーストを選んでレジへ並んでると目の前で店の人がカットしはじめたのがこれ、オレンジタルト。
このオレンジタルト、知ってる人は知ってるここのマストバイ。すぐに売り切れるから滅多に手に入らない。
さいわい(?)、前の日とは気づいてないし、ぼくの番が回ってきて思わず「そのオレンジタルト、ふたつ、いや、みっつ」って。
で、そのオレンジタルトを大事に抱えて急いで家へ帰り、さっそくコーヒーをたてて。
というわけで、二つ並べたけども、実はぼくひとりで。
もちろんタルトはもういちどプラケースにしまい込んで、コーヒーは二杯いただいた。
思ったとおり、タルトはおいしい、滅多に手に入らないってことを差し引いても。絶妙な甘み、絶妙な酸味、そのバランスがとてもいい。
それにコーヒーも、レアなタルトに合わせてイルガチェフェのハルスケ。目下いちばんのお気に入りだからね。
というわけで、一休のオレンジタルトとBeans57のイルガチェフェのハルスケ。
でも、よくよく考えれば、元はといえば、お使いでアンディオールへ行っただけのこと。
まんまと沼にハマってしまったなぁ。
毎月中日には本のことを書いてる。
基本的には食に関する本を紹介してるんだけど、最近読んでる本でいいなぁって思うのが、食以外の領域のが多いんで、ことしはここまで食から離れてしまってた。
なので、今月こそはというわけで、稲田俊輔さんの「カレーのきほん、完全レシピ」を。
著者の稲田俊輔さんは、南インド料理店「エリックサウス」の総料理長で、幅広いジャンルの飲食店のメニュー監修やレシピ開発を中心に、業態開発や店舗プロデュースを手掛けられてる。
でも、そうした氏のプロフィールよりも、ぼくにとって氏はフード・パラノイアの先達っていう存在。
フード・パラノイアっていうのは、ぼくが勝手に名付けたんだけど、三年くらい前に読んだ氏の本、「おいしいものできている」に出てくる「常軌を逸して食べることが好きな人」のこと。氏もその中のひとりだと自身で語ってるし、ぼくもじっさい、その性質を若干帯びてるかもしれないなぁってことで、その本で語られた氏の視点とオーバーラップすることが少なからずあって、そうした意味で、氏のことをフード・パラノイアの先達と思ってる。
だから、この「カレーのきほん、完全レシピ」は、「エリックサウス」の総料理長が書いた本っていうのもあるけど、フード・パラノイアの先達が書いた本っていう、親しみといいうか信頼感をもって接してた。
と、前置きが長くなったけど、この本に書かれてるレシピの構成は、「日本人にとってのカレーらしいカレー」、「インドならではの特色あるカレー」、そして、「レストランならではのカレー」の三つに大別される。
それから、特筆すべきは、ゆでた玉ねぎを主体に、カレーに不可欠な香味野菜や最低限のスパイスをあらかじめ合わせた汎用的なベースソース「オニオングレイヴィ」。
で、レシピ本はつくってナンボなわけで、どれにしようかと迷ったけども、まずはオニオングレイヴィのスペックを最大限に引き出す、シンプルながらインドカレーの基本技術が過不足なく詰まった、完成度の高いレシピということで、いきなりのレストランスタイル、「シェフズチキンカレー」を。
なるたけレシピに忠実に。
不思議(?)なことに、わが家にはカルダモンのホールもクローブのホールもあったりして、材料も大半は難なく。
ただ、ひとつだけ、カスリメティっていうのが近所のスーパーやデパートを捜してもとうとう見当たらなかったのがちょっと悔しい。
それから、レストランのカレーの難点は、家カレーのようにじゃがいもやニンジンをごろんごろんと入れるわけにはいかないってこと。なので、この日はじゃがいもを別に。
庭で穫れた北あかりをバターでソテーして。
もちろん、それだけでも野菜不足は補えないわけで、別にサラダも。
というわけで、フード・パラノイアの先達、稲田俊輔さんの「カレーのきほん、完全レシピ」から「シェフズチキンカレー」。
ぼくがつくったインドカレーの中ではトップクラスの出来栄え。
ただ、心残りは手に入らなかったカスリメティ。
氏がコラムで、「私がこういったタイプのカレーをお店で出すなら、ブラックペッパーをここに足し、カスリメティの代わりに香菜で仕上げるでしょう。」なんて書いてあるけど、そもそもカスリメティの味が判らなければそうしたアレンジはできないわけで、まずはなんとしてもカスリメティを手に入れないと。
きょうはホワイトデーなんだけど、つれあいが言うには他所からいただくのが出揃ってから欲しいものをリクエストするわって。なるほど合理的。
なので、きょうはその話題ではなくて、いつもの路線で。きのうは三寒四温の「寒」の話を書いたので、きょうは「温」のほうを。
で、のっけから山盛りのキャベツ。
春キャベツを研ぎたての庖丁で細く細く。
細くすればするほど口当たりが柔らかくなる。ましてやそれが春キャベツだと。
で、キャベツのせん切りといえば、いくつか料理が思い浮かぶけど、この日は生姜焼き。
ただ、せん切りが春キャベツなら、生姜焼きは新たまねぎを。
なので、今回は一枚をそのまま焼くのではなくて、たまねぎと一緒に炒めるっていうようなイメージで。
まあ、そうなるとキャベツのせん切りを巻いて食べにくくなるように思うけど、じっさいにはそれほど苦労しなかったし。
で、キャベツのせん切りだけってわけにはいかないので、ポテトサラダも。
もちろん、こちらは新じゃがで。
あとはハムときゅうり、それにわが家特有のりんご。
で、生姜焼きには味噌汁を。
この日は豆腐とえのきと大根と。
でもって、この日もやれやれということで、プレミアムモルツを選択。
というわけで、この日は三寒四温の「温」。
春の恩恵を全面的に享受して、春キャベツと新たまねぎ、新じゃがと。
まあ、寒くても、暖かくてもそれなりに。
むしろ、そっちのほうがいろいろ愉しめたりしてね。