厨房男

こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとする厨房男の喰う・呑む・つくる・・・のはなし
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夏のアッシュ

以前からちょくちょく飲みに行ってる知り合いのドクターから、「ちょっと重大発表があるんで一献どう」ってお誘いがあったので、思わずダンドリしたのが深井のアッシュ。

というのも、この店に出かけるのは誰かの誕生日って決まってて、わが家では誕生日が冬に集中してるもんだから、それ以外の季節にはほとんど行ったことがない。それに、いつもはクルマだから料理に合わせてワインを愉しむなんてこともできてない。そんなわけで。

で、まずはアミューズ。手前がベーコンとアンチョビを巻いたプティクロワッサンで、奥が生ハムといちじく。

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これはいつも出されるアミューズ。

プティクロワッサンはアンチョビの塩辛さと、ベーコンのまた違った種類の塩辛さが喧嘩することなく同居してて、そいつらが食欲をそそる。生ハムといちじくもそんなに珍しくはないけど、これまた違った塩辛さが食欲に拍車をかける。

でも、これはコースに載ってないってことだから、次がコースに載ってるアミューズっていうことで、もずくの乗ったフランのような。

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もずくの纏ってる海の香りがふわっと口に拡がる。でも、こちらは塩気をずいぶんと抑えられてるから、下のフランの淡い味付けが損なわれない。

それから、前菜、天使の海老。

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ぷりっぷりの海老に固めに茹でた枝豆とコーン、食感のコンビネーションが愉しい。

それにカレー風味が漂うカリフラワーのソース。アタマもどうぞってことだったけど、やっぱりぷりっぷりの身だけでもよかったかな。

 

この日は暑かったので、一杯目こそはビールをいただいたんだけど、やっぱり料理に合わせるのはワインってことで、まずはオーストラリアのウィスパーズっていうスパークリングから。

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先のメニュウを眺めると、フォワグラがあったり、真ダコがあったりと赤白どちらも決めかねたので、まずは泡からっていう選択。

で、その選択はどうかなぁっていう試金石のフォワグラ。

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傍らに入ってるのはマスカットで、奥に置かれてるのがレーズンバターブレッド。

で、肝心の選択はどうかっていうと、まあ、あたりさわりがないっていうところかな。

それなら、こちらはどうっとばかりに、真ダコのガスパチョ仕立て。

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マダコのソースにガスパチョを仕立ててあるので、少ししっかりとした味付けだから輪郭がぼけてない。それにこちらは泡となかなかの相性。

 

そんなふうに試してたら、あっという間に泡が空いてしまったので、次はどうしようかと。

また、先のメニュウを眺めると、こんどは牛タンがあったり鮑があったり・・・

いろいろ逡巡したんだけど、お店の方のアドバイスもいただいて、結局はラルジョルっていうランドックの白ワインを。

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ソーヴィニヨンブランとヴィオニエが主体、スッキリとした辛口なんだけど味わい自体が薄いってことではなくて、割としっかりしてる印象。

で、こんども選択はどうかなぁっていう試金石は牛タン。

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牛タンだから、それにスダチを絞るから、肉々っていう感じじゃないって思ってたんだけど、厚みがあってそれに絶妙の火入れだから、奥で肉々ってこだましてるかのような味わい。でもスダチの柑橘系の風味が、ラルジョルの味わいと仲を取り持ってくれたかのよう。

でも、こちらは安心して合せられそう、鮑と椎茸、ワカメのソース。

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椎茸がおいしい。それにつられて鮑も難なく。いつもここでハードルになるのが苦手の貝なんだけど、この日も何とか乗り越えられた。

 

それから、本日の魚料理、イサキのグリル、雑穀米のリゾットが添えられてる。

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皮目がパリッとしてるんだけど、身は柔らか。水気を含んだリゾットとのバランスも楽しい。

 

ここで、いつもの箱が登場。ドクターらは慣れてないんで小さなサプライズなんだけど、中身は焼きたてのパン。

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いつも思うんだけど、これはこれで一つの料理みたいな世界を構成してる。

まあ、味わいはふつうのパンなんだけど、やっぱりおかわりした。

 

で、最後は肉料理。たしかハネシタだったっけ、そのハネシタのロースト。

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ここの肉は火入れが絶妙で、発芽マスタードの相性もよくって、おいしいし。

 

で、そうなるとやっぱり赤ワインが飲みたくなるのが真情で、これに合わせて選んだのがシャトー・ヴィニョル。

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メルロ主体でわりかしのボディ。でも、ステーキだけだと持て余すので、さっきおかわりしたパンにも合わせて。

 

と、そんなこんなで結局3本開けた。

で、デザートは写ってないけど瓶に詰められたゼリーと、このアイスクリーム。あとはエスプレッソで。

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というわけで、アッシュではじめてのワイン。

それにしても夏のアッシュの料理はこんなだったんだねぇ。

このあいだ、つれあいの誕生祝を延期して、春の料理をいただいたんで、残すところは秋の料理。今度もできることならワインと一緒にいただきたいんだけど。

 

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