厨房男

こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとする厨房男の喰う・呑む・つくる・・・のはなし
<< ヘビロテの筍でチラシを  自転車通勤 >>

「百人一酒」

2019-04-15.jpg次の元号が「令和」に決まって、その出典といわれる万葉集の「梅花の歌」に、にわかに注目が集まってるようだけど、その作者といわれてる大伴旅人。同じ万葉集に、「酒を讃むる歌十三首」として彼の歌が残ってる。

 

この本の著者、俵万智さんは、この一連が大好きで、卒業論文にも登場させてしまい、そしてまた、この「百人一酒」でも取り上げてる。

 

験なき物を思はずは一坏の濁れる酒を飲むべくあるらし

(つまらない物思いをするぐらいなら、濁り酒を一杯飲んだほうがいいよなぁ・・・)

 

賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きするし優りたるらし

(偉そうに物を言うヤツよりも、酒を飲んで泣いちゃったりするヤツのほうが、俺はマシだと思うよ・・・)

 

万智さんが取り上げる旅人の歌は、「梅花の歌」みたいな格調はないけども、万智さんの意訳がいいのか、グッと親しみが湧いてくる。

「一緒にお酒を飲んでみたい歴史上の人物」を選ぶとしたら、私はまず、彼をあげるだろうとも言ってるのも、さもありなんっていうところ。

 

と、この本、なかなかの酒飲みの俵万智さんが西へ東へ駆け巡り、今に昔に思いを馳せてさまざまに酒を飲み、味わう。

でも、マルゴーのヴィンテージを垂直に飲んだり、ドンペリのパーティに出かけたりと、ちょっとスノッブな感じもするんだけど。

ぼく的には、やっぱり缶チューハイ二杯のイメージがあって、その庶民的なイメージとはちょっと違うようだなぁ。

 

でも、牧水のこの歌をやっぱり取り上げてくれて、酒好きとしては嬉しいかぎり。

 

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ

JUGEMテーマ:グルメ
  
 | comments(0) | - | 

COMMENTS

COMMENT?

 
 
 


S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>