厨房男

こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとする厨房男の喰う・呑む・つくる・・・のはなし
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「もものかんづめ」

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昨年、若くして鬼籍に入られたさくらももこさん。

正直に言うと、ふだんなら手に取ることもなかったんでしょうが、彼女の訃報に接し、あらためて、この本を読まねばって、なんでか思った。

で、そう思って図書館に予約したんですが、あっという間に数十人待ち。同じように思った人がやっぱり多かったんでしょうねぇ。

 

さて、彼女の代表的なエッセイ、「もものかんづめ」。このシリーズ、「さるのこしかけ」、「たいのおかしら」って続くそうなんですが、やっぱり読むなら処女作かなぁって。

で、内容はご想像だおり、ぼくがよく読む食べ物のエッセイでは全くなくって、漫画「ちびまる子ちゃん」さながらのぷぷっと笑えるネタが詰まってる。

でも、その行間というか、合間にフッと、なにやら達観した哲学者のような一面が覗く・・・ような気がする。いや、ひょっとしたら気のせいか。

 

しかし、日常の話から笑いを抽出することから、やりたい放題だった祖父が老衰で亡くなったのをネタに大笑いするっていう、「メルヘン翁」なんかは、実際に考えると、そうとうなタブーに踏み込んでの話ですから、ちびまる子ちゃんさながらのイノセントなセンスっていうのは計算じゃなくて、本能的、いや、やっぱり計算?

 

まあ、あらためて考えるとぼくらの手には負えない、そうとうなスケール。

それを感じさせずにスイスイと書き進んでいる(ように見える)っていうのは・・・

 

もう少し長生きしてほしかったなぁ。もちろん、ぼくのわがままだけど。

 

 

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