厨房男

こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとする厨房男の喰う・呑む・つくる・・・のはなし
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琵琶湖の夕日から宵闇まで もう少しゆっくりしたかったなぁ

GW。
ちょっと琵琶湖のあたりをうろうろとしてきまして、泊まりは長浜のロイヤルホテル。晩ごはんは最上階のダイニング、四季。
6時からにしたんですが、まだまだ明るい。
で、まずは沈みゆく夕日を泡に映してスパークリング。
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窓からは琵琶湖が一望できる。水面に映る夕日を眺めながらクレマン・ド・ブルゴーニュ。
シャンパンにも引けをとらないパフォーマンスながら、コストはその半分程度っていうスパークリング。たしかにうまい。
なかなかいい幸先で、アミューズブーシュ。
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スイスチャードと陰になってるけどルコラ、それからピンクに色づいた聖護院かぶら(ちょっと珍しいっていうか、こんなのもあったんやなぁ)をバーニャカウダソースで。ソースはたしかにアンチョビっぽいんですが、もうちょっと欲しかったよなぁ。
それから、鮒ずし風味のライスボールとモロコのフリット。
鮒ずし風味っていうんで、おそるおそる食べたんですが、まあ微かに風味は漂ってるけど、大半はパルミジャーノの風味で包み込まれてる。ハァ〜ヨカッタ。

で、次が前菜のカルパッチョ。
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スズキのカルパッチョ。
下はえんどう豆のペーストでこれがけっこう濃厚。で、それらをシェルクルで丸くかたどってる。その上に生のマッシュルームとかビーツとかいろいろと乗ってて、向こうっ側にたぶんラズベリーか何かのソースが曳かれてる。周りの黄色いのはたぶんボッタルガかな。
塩分を抑えて、えんどう豆の風味を主体に、ラズベリーの酸味とかボッタルガの塩味と旨味で食べさせようっていう意図は分かるけど、あああ、もうちょっと塩気が欲しい。

とまあ、そんなふうに思ってるところへパンがやってきた。
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パンはオリーブオイルと岩塩で召し上がってくださいという説明。
裏を返せば、このパンも塩分を控えてあるっていうこと。
で、あちこち岩塩を振りかけたくなる誘惑を抑えて迎えたのが次の一皿、にんじんのスープ。
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濃厚なにんじんの味。
それにエスプーマか何かでミルクの泡。
濃厚さが倍増されるようなんですが、塩分は控え目。
これがシェフの方針かな。

で、次に来たのがパヌールっていうチリワイン。シャルドネ。
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きっと安いワインなんでしょうが、グラスに映る時間の移ろいのことを考えると、ま、値千金ってことにしておきましょうか。

で、そのシャルドネで食したのが、このサーモン。
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ブロッコリーの淡いグリーンのソースの上に、文字通りサーモンピンクのサーモン。
さらにその上に甘酸っぱい金柑が乗ってる。これが秀逸。あとボッタルガのパウダーもかかってるそうなんですけど、更に横にニョッキとインゲンが添えられてるんですけども、味のフォーカスは半生のサーモンと甘酸っぱい金柑。これに尽きる。

で、この一皿っでシャルドネを飲み干し、同じパヌールのメルローに代えていただいたのがこれ、牛肉のグリエ、黒胡椒のソース。
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残念ながら近江牛ではない。
しかも残念ながら、見た目よりも火の通りが過ぎてて、ちょっと硬い目。
近江牛からランクを落としたのが原因かなぁ。
さらにパヌールも、メルローはシャルドネほどに好みじゃない味わい。

ああザンネンと思いながらいただいたのがデザート、いちごのロマノフ。
スポンジが敷いてあって、その上にアイスクリーム、さらにその上に濃厚な生クリーム、いただきにはミント。で、シロップにつけたのかこちらも濃厚な味のイチゴ。
そして、窓の外はすっかり濃青の宵闇。
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アミューズにはじまり、前菜、スープ、主菜、デザートと、一貫して野菜や果物の濃厚な味わいが主題。バターなど油脂はそんなに控えてないようなんですが、塩分はけっこう薄味で、その分野菜や果物の味を楽しんでほしいっていうメッセージなんでしょうね。
そうした味もさることながら、夕日から宵闇までのコース、もうしばらくゆっくりしたかったかなぁ。

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