ことしもスイーツはじめ
もう毎年のことなんだけど、元旦は家族で祝ってから、槙尾山にある施福寺へお参りに行く。
施福寺は、槇尾山の山腹にあり、ほぼ1キロほどの急峻な山道を登ってお参りを済ませ、麓でいただくのがふるまいのぜんざい。これが我が家のスイーツはじめ。
ほんと透き通るほどのぜんざいなんだけど、ことしはことさら透明度が増したよう。
それでも、小豆の味が砂糖の甘味にそこはかとない陰翳をつけてる。
その僅かな陰翳が、僅かだからこそ清らかな気分を呼び起こしてくれる。
施福寺で手を合わせるのも一年の計なんだけど、こうして素朴で禁欲的な甘みに触れるのもまた、一年の計にふさわしいんじゃないかな。
さて、こうして初参りを済ませ、義弟の家でおせちを呼ばれ、あらためてお年賀を持ち寄りつれあいの実家へ。
実家では、「たん熊」や「シェ松尾」といった高級なおせちをいただいたり、「美々卯」のうどんすきをいただいたりして、最後にみんなでいただくのがお年賀で持参したケーキ。
ことしも「ラ・ロッシュ」のケーキを14個。
ケーキ担当はわが家で、これはまた別の機会に書くつもりなんだけど、このあいだ食べたいちごのタルトすごくおいしかったので、それを多い目にセレクトした。
で、これを恒例により、こどもから順番にジャンケンで取っていく。これがけっこう各人の好みや考え方が出てオモシロイ。
でもって、ぼくのセレクトはというと・・・
ちなみに、あとからシェフに聞いたところによると、この初春というオーナメントを立ててるのはお正月限定バージョンなんだそうで、そりゃラッキーやったねぇと。
というわけで、元旦から一族が集まってがやがやと過ごした帰りにいただいて帰るのが花びら餅。
この花びら餅はいつも義弟が持ってきてくれる滋賀彦根の老舗、文化六年創業のいと重菓舗の。
少し桃色がかった柔らかな羽二重餅に、甘く柔らかく炊かれたごぼうと、それに合わせたみそ風味の白あん。ごぼうのかすかな野趣に合わせ、白餡にもわずかに白味噌の風味を漂わせている。それを最近飲んでる大阿蘇万能茶っていうので。
というわけで、槇尾山のぜんざいとラ・ロッシュのケーキと滋賀彦根の花びら餅。
ここしばらくはずっと同じパターンなんだけど、これがもう恒例になってしまってるんでね。
三が日を過ぎたらちょっと制限しないといけないなぁ。
と、こう考えるのもまた恒例になってしまってるね。