ワインの会 主役はマルモルの赤と白
GWはどこにも行かない。
とはいえ、ウチにずっと引きこもるってわけでもなくて、きのうはKくんちで久しぶりにワインの会を。
で、今が盛りの藤棚の下にテントを張って。
じつは、きのうはちょっと出遅れて、自転車を飛ばして着いたところで、みんながぼくの到着を待ちながら愉しんでたビールを一杯。ふぅ〜、生き返るぅ。
先に出してくれてたつまみは、茹でたての空豆とドライフルーツがたっぷり入ったクリームチーズ。まるで、マーブルタイルのようなそれをくるみ入りのカンパーニュに塗って。
そういえば、以前はこのパンをずっと焼いてもらってたっけ。
Kくんの娘がクリームチーズに加えたローズマリーの香りが、いいアクセントになってるね。
で、ほどなく前菜が登場。前菜はホタルイカとアスパラガス、トマトのマリネ。
ホタルイカはちょっと苦手なんだけど、今回はワインの会2回目のHくんおススメの河内ワイン、「徳一」っていうのに合わせて。
Hくんが言うには、ほんとは2014のヴィンテージの出来がすごくよくって、それを持って来ようとしたそうなんだけど、残念ながら2014は手に入らず、代わりに勧めてくれたのがこのワインなんだそう。
でも、あの河内っていう地域で、こんな慎ましやかな白ワインができるなんて、この泉州っていう地域で、あんな上品な水茄子ができるのと同じくらいにびっくり。
で、次の前菜はKくんちの定番、タコとセロリのマリネ、今回もクミンシードを加えて。
ホタルイカはちょっと苦手なんだけど、こっちのタコは大好物。同じ軟体動物なのにねぇ。
それに徳一がよく合う。ついでに言うと、この徳一、慎ましやかであり、また、なんだか日本酒のイメージもあったりして。で、それが先のクリームチーズにも合うんだけど、だとすると、日本酒にクリームチーズっていうのもまた乙な取り合わせじゃないかな。
で、あらためてきょうのワイン、徳一とコルテ・デイ・パーピ サン・マーニョ チェザネーゼ・デル・ピーリオ、そして主役はマルモルの赤と白。
まあ、元はといえば、ぼくがKくんを唆したんだけどね。泉大津にふるさと納税、5万円すればマルモルの赤と白が手に入るぞって。
で、このマルモル、オーナーの大木さんという方が泉大津出身で、その縁でふるさと納税の品にこのワインが加わったっていう次第。で、5万円という寄付額からしても、これは一度飲んでみるべきだろうって。
さて、料理のほうはいちばん最初にビールとつまんでた空豆が、スープになって出てきた。
いいですねぇ。ちょうどバゲットも焼き上がったよう。まだチリチリと音を立ててる。
奥さんはちょっと焦がしたかなぁっていうけど、それくらいのほうが香ばしくってぼくの好みなんだけど。
で、肉のほうもそろそろかなぁ。
Kくんが近所の荒木っていう精肉店から仕入れてきたヘレ。
それを、Kくんちの庭にしつらえたかまどで、庭の松の木やら炭やらを使って注意深く焼き上げる。ただ、肉に大小があるのでジャンケン。あああ、残念ながら一番小さいのになってしまった。
でも、焼き加減も上々で、いつもながらにうまい。
で、この肉に合わせてマルモルの赤を。
このワイン、トスカーナのワインで、サンジョベーゼとカベルネ、メルローだから、おそらくはスーパータスカンの系譜と近しいタイプかな。けっこうグラマーなボディで、どことなしかスモーキーなニュアンスが、ちょうどグリルしたステーキにぴったり。
でも、もう少し寝かせておいたほうがいいような気もするな。
さて、カットしてくれたバゲットで、皿に残った肉汁まで拭い取って味わい、しばしワインと肉の余韻に浸りながら、庭を眺め、サラダで口直し。
次は魚。
今回はぐじのアクアパッツァ。
あさりとトマト、オリーブオイルにパセリで。
で、これに合わせるのがもうひとつのマルモル、ラクリマ。
品種はヴェルメンティーノっていうこの地域のぶどうとヴィオニエ。
こちらもむっちりとしたボディで、ちょっとムルソーみたいな感じもするなぁ。
ムルソーみたいなニュアンスだから、ひょっとしたらワタリガニなんかもいいんじゃない。
じつはこのマルモルの赤白、ぼくもふるさと納税して手に入れたのがあるんで、これで秋にまた楽しもうやってことになりまして、できたら今回のステーキとワタリガニでもう一度愉しみたいね。
で、最後がHくんが持ってきてくれたコーヒーを。
これがまたワインに劣らずなかなかな味わい。
このコーヒー、狭山の店で、注文を受けてから焙煎するそうなんで、ちょっと買うのに時間がかかるんだそう。でも、その時間をかけたおかげでこんなにうまいコーヒーが飲めるのならね。
ともあれ、ことしは秋にまた愉しみができたな。