線香を名目に
コロナ禍で、なかなか外で飲むことがままならなくなってるんだけど、亡くなった親友「アニキ」に線香のひとつもあげようかっていう名目で、I家で宅飲みすることに。
で、手土産に携えていったのがコレ。トスカーナのカルトワイン、ソッフォコーネ・ディ・ヴィンチグリアータ。ヴィンテージは2012。
サンジョヴェーゼを飲むと、ぼくがワインにハマりかけた「ANIA」っていうワインを思い出すんだけど、このソッフォコーネ、そんな面影が少しある。
だから、よけいに昔のことを思い起こす。亡くなったヤツの昔話を語るにはいい味わいだな。
で、アニキの妹、M子が用意してくれた手料理をつっついて。
まずはサラダ。
よその家で、手料理を写すっていうのは、ほんとはちょっと憚られるんだけども、まあ、ぼくがこういうブログを綴ってるのを知っていてくれてるんで。
で、次がグラタン。
画像ではわかりづらいけども、けっこうなボリュームで、一緒に供してくれたパンもいただくとおなかがちょっと膨れてくる。それにともなってソッフォコーネもあっという間に。
なので、ちょっとインターバル。コロナ。おなかが膨れてるっていうのにね。
このビール、コロナ禍でずいぶんと被害を被ったに違いないよな。
でも、これを飲むと、むかしはバーボンとかの合間にこれ飲んでたなぁって思いだす。
あればカットしたライムをボトルに落とすんだけど。
で、おなかが膨れてるっていうのに、追い打ちをかけるようにこんなのをつくってくれる。
もうギブアップって言いたいところなんだけどなぁ。
でも、〆にデザートをっていうので開けたカヴァを前に、こういうのを持ってくる。
オレンジ色のウインナー。思わずむしゃむしゃと食ってしまった。こりゃ、満腹中枢が壊れてるな、きっと。
このウインナーを食べるとまた、ずいぶん昔の小学生のころを思いだすんだけども、ヤツに出会ったのは中学からだから、ちょっと遡り過ぎかな。
とまあ、ロゼのスパークリングを前にちょっとおふざけ。最後はグラスにいちごを落とし、それをつっつきながら。
というわけで、I家で線香をあげながら。
その実、吉行淳之介が「死んだやつは放っておけ おれはこれから朝飯だ」って言い放ったように、死んだヤツを放っといて、ぼくらはずっと酒盛りをやってたわけで、草葉の蔭であいつ、きっと呆れてるだろうな。