厨房男

こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとする厨房男の喰う・呑む・つくる・・・のはなし

「みかん忌」

司馬遼太郎の命日は、生前菜の花を好んだこと、また作品「菜の花の沖」があることから「菜の花忌」と呼ばれてる。

それへ準えると、亡くなったおかんの命日は、さしずめ「みかん忌」っていうところかな。

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生前おかんはみかんが大好きで、つれあいの実家から貰ったみかんを持っていくと、ほんとにこぼれんばかりの満面笑みで喜びを表現してたっけ。

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だから、葬儀の際には係の人に無理を言って、参列した方々の手でめいめいにみかんを棺に納めてもらった。

 

さて、おかんが好きな甘いものとなると、やっぱりくるみ餅。

先日は、泉大津の「ぽんぽんや」で好物だったくるみ餅を買ってきてお茶とともにお供えし、慣れないお経をあげてきた。

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むかしは家のすぐ近くに大宮商店街があって、そこの「若宮」っていうところの氷くるみ餅を食べるのが夏の愉しみのひとつだった。

 

そうそう、「ちどり食堂」のことも書いておかないと。

晩年は、ヘルパーさんがつくってくれる食事以外だと、デイサービスのお弁当か、さもなくばここのうどんっていうのがお決まりのパターンでしたから。

 

それから、大宮商店街を抜け、向かいの路地に入ると「味福」っていうお好み焼き屋があって、そこのお好み焼きが大好きやったんやけど、そこは早くに廃業したので、代わりによく行ったのは「ふじ好」。そこの豚玉だな。

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ちょっと脱線したけど、甘いものの話だったっけ。

みかんやくるみ餅以外だと、正月に必ず持って帰ってた叶匠寿庵の「あも」とか、御座候の回転焼きとか、いろいろと思い浮かぶ。

まあ、おかんの好きだったみかんとか、甘いものはなるたけ欠かさずお供えするよ、ずっと。

 

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おかんが原点

いまさらだけど、ぼくは大正生まれの両親のもとに生まれ、育てられてきた。

だから、その食生活もずいぶんと古風なもので、たとえばチーズなんて、小学校の給食で出てくるまで口に入れたことはなかった。

その反動で、こどもの頃に欠乏していた食の体験を取り戻そうとこんなブログをしてるんだけども、その原点をつくったのはやっぱりおかんだということになると思う。

 

とはいえ、おかんから料理の手ほどきを受けたことっていうのはほとんどなくて、唯一の例外はおせちかなぁ。

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もっとも、手ほどきっていうわけではなくて、ただおかんと一緒につくって、たまに味見をしてもらってただけのこと。

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それも最近はもっぱらぼくがつくるようにはなって、おかんはといえば、味見をして「ハァ〜、おいしいわぁ」と言ってただけだったけど。

 

だから、おかんから譲り受けた味っていうのは、ぼくの舌の記憶を頼りに再現をした味なんだけど、いちばん記憶に残ってるのはやっぱりエビだしの冷やうどんかな。

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雑魚エビのうどんつゆ。

冷やうどんのつゆっていうと、カツオと昆布でつくるのが一般的なんですが、ぼく的にはこの雑魚エビでつくるのがいちばん。まあ、三つ子の魂百までとも言いましょうか。

 

それから、舌の記憶に残ってるのは、巻ずし。

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最近は、わが家の恵方巻きはおかんがつくるのを真似て、具は高野豆腐にかんぴょう、タマゴ焼きにタケノコが入るのがポイント。でもって、そこへ三つ葉を加えたのがいまの。

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まあ、原型は深瀬の巻きずしなんだけど、ここのがずいぶんお気に入りやったからね。

 

これ以外にも、病気のときに炊いてくれたシタガレイとか、煮豆とか。

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それから、がっちょの炊いたのとか、茄子とじゃこエビの炊いたのとか。

大好きでいつもやってたてんぷらとか、たまねぎがざっくりしたハンバーグとか、いろんなものがそのシーンとともに蘇る。

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いろんなことが蘇るんだけども、それをどこにしまえばいいのか分からない。片付けが苦手なのもおかん譲りなんだなぁ。

でも、しばらく、いろんなことを思い出して、いろんなことを反芻して、少しながく偲んでいきたい。生前は意外に二人でのんびりはなしするなんてこと、あんまりなかったですから。もっともっともっと話しておけばよかった。

 

 

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アニキへ

ぼくの親友、アニキが亡くなった。
アニキって言っても彼が兄貴分なわけではなく、彼の妹らが「アニキ、アニキ」って呼んでたので自然とみんながそう呼ぶようになっただけなんですが。

彼とは中学、高校、大学時代、それ以降と一緒に過ごした。
なによりも、大学時代、同じレストランの厨房で同じ釜の飯を喰らい、一緒に夜を徹して遊んだっていうのがいちばん濃い思い出かな。

彼とは一緒に厨房で働いたんですけど、アイツが何を好きだったか、あんまり思い出せない。
ただ、いっとき彼がお好み焼き屋を経営してた時期があったんで、とりあえず。
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ここで書けないほど無茶な人生を歩んできたやつだった。
命を縮めるようなこともいっぱいやってたと思う。
けど、たまに電話で飲みに行こうぜぇ〜っと。
コンサート行こうぜぇ〜っと。
だから、これも彼に捧げるよ。
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先に親友のがんちゃんが逝き、また、もうひとりの親友アニキが逝った。

まいったなぁ。

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さよなら、がんちゃん

きょうはぼくの親友がんちゃんの葬儀がとり行われました。
各地から万障を繰り合わせてご会葬をいただき、ほんとにほんとにありがとうございました。友人を代表して、心より感謝申し上げます。

そして、がんちゃんには、ぼくの好きな中原中也の詩の一節を捧げます。
さよならがんちゃん。


「別離」

さよなら、さよなら!
  いろいろお世話になりました
  いろいろお世話になりましたねえ
  いろいろお世話になりました

さよなら、さよなら!
  こんなに良いお天気の日に
  お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い
  こんなに良いお天気の日に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから、ぼくとがんちゃんの共通の友人ぶーのFBから葬祭場の風景を拝借。
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話し出せば、あれやこれやで尽きないけれど

ふだんは少しパーソナルなことは抑え気味に書いてるつもりなんですが、いちばんの親友、がんちゃんが亡くなったので。

いちばん最後にがんちゃんに会ったのは、たしかこのまえ中学時代の同級生が集まって居酒屋なおさんの2階で飲んだ時。
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もつ鍋つついて昔話してハシゴして、おもろかったぁ。
来月の2日はがんちゃんがみんなに声かけて、また集まろうやって言うてた矢先・・・

それから、がんちゃん好きなんはケンタッキーフライドチキン。
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棺桶の中に入れたろうやって話が盛り上がってるんやけど、骨上げの時に鶏の骨と一緒に混ざったらややこしいやんっていうので、どうなるか。
まあ、骨なしチキンっていう手もあるにゃけども、そもそもそんなん入れてええんかなぁ。

でも、がんちゃんとの思い出って言えば、やっぱりまつりやなぁ。
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最近は祭りでもカニやマツタケやらっていう豪勢なのはあんまり縁がなくて、もっぱら帳元のテントで食べる関東煮やらおにぎりやら。
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それから、まもちゃんちでヘタって飲むのとか。
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がんちゃんはもっぱらサッポロビールの黒ラベル。
朝はこれにトマトジュースを混ぜて、レッドアイにして飲んでた。

話し出せば、あれやこれやで尽きないけれど。

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